Oil Surcharge from July 2008






<燃油サーチャージについて>



個人で旅する旅行者の私たちが真っ先に手配するのは
航空座席だと思います

それは、旅行社が作る自社の主催パッケージ旅行であっても
先ずは“航空座席在りき”です

この座席が確保できないことには
旅への出発は出来ず・・・
私も日々出稼ぎ仕事での旅行代理店のお仕事も
この航空座席を取ること、ツアーに沿ったルートでの調整など
様々な手配業務になります


     


そのようなパッケージ旅行だと
昨今問題にされている・・・つい数年前には存在しなかったこの
「燃油サーチャージ」なるものについての料金は
正直なところ考えずに手配しているのが現状だと思います
特にピークシーズンと言われる時には尚更・・
何故ならば1つのツアーにおいては
所謂“団体”さん
人数の多い“グループ”になるので多座席を
先ずは取る!!
これが最優先になるからです・・・極端なお話し・・・

出来る限りはお客様のご負担を考えて
ご参加しやすい低料金を提供したい・・・と手配をしている者なら誰しもが考えますが
実情は難しい、というところが本音です
・・・



しかし!個人でのご旅行については
皆様、つまりお客さまから様々な条件を検討し、
ご自身でのご選択の幅が比べようもないくらい大きな範囲になります

その中で私自身が旅行者の場合は
可能な限り出来るところは
『低予算主義』

そんなことから今回個人旅行される
皆様の目の上の大きなたんこぶである、
このやっかいな『燃油サーチャージ』のハードルを少しでも楽に越えるべく
そのほんの少し・・・ご参考になれば幸いです








もうすでにご承知だと思われますが・・・
そもそもこの“燃油サーチャージ”ってなんでしょう・・・というところから
ご案内させていただきますと




あの星条旗の国の代表が“オイルの国”へ仕掛けた“戦争?”の影響により
2001年から徐々に昇り調子になっていった原油価格

そのため各航空会社は
日々の航空機運行に不可欠な原油価格上昇に喘ぎ始め・・・
とうとう2005年から搭乗者である私たちに
その負担分を強いるようになりました

もちろん、その支払い認可にはその国のお役所の許可が必要です
(我が国では国土交通省航空局ですね)



当初は数千円の不足分負担であったものが
結局はこの原油が下がる見込みなく・・・最終的に原油価格上昇に伴い
約3ヶ月ごとに見直し提案
国土交通省航空局へ許可申請し、
それが認可されると共に、その負担分が私たち利用者、
つまり搭乗者への直接の負担分となっていったのです

そして、この3ヶ月毎の見直しというところがとても不安です
今後も上昇する可能性はとても高いと思います

もちろん、それには各それぞれの航空会社独自で申請をしますが、
やはり同路線を様々な航空会社が運航しており、
そのため1社が値上がれば
同様路線他社航空会社も実情は同じですから
各社一斉の値上がりになります



しかし、唯一小さな救いはその料金は各航空会社によって
まちまち・・・というところでしょうか・・・

折角の“ご自身で作る旅”ですから
旅の予算を決める目安の一つとして
この燃油サーチャージ代金も
比較対象に一つになさってみては如何でしょう









<各航空会社比較表>


こちらでは日本から英国のゲートになるロンドンへの空路についての
各航空会社さんの7月各日変更ご料金での案内をいたします


*各航空会社さんによって7月中の中での値上がりスタート日が異なります
それは搭乗日であったり、航空券の発券日であったり・・と
各会社毎に違いますが、
ここでお解かり安いように値上がり結果として
今月末を対象に一律化させていただきました



**参考資料はルックJTBさんのサイトからです
***今回お子様料金は案内しておりません
全て大人のご料金になります


〜 先ずはロンドンへの直行便フライトを就航させている4社 〜


航空会社名 片道(日本円) 往復(日本円)
日本航空
(JL)
28.000 56.000
全日空
(NH)
28.000 56.000
ブリティッシュ・エアウェイズ
(BA)
26.000 52.000
ヴァージン・アトランティック
(VS)
16.560 33.120
*最高額航空会社と最低額航空会社との差額 △22.880




〜 欧州内乗り継ぎロンドン行き航空会社 〜


航空会社名 日本〜主要都市
片道(日本円)
欧州内乗り継ぎ
主要都市〜ロンドン
往復・欧州内乗り継ぎ含む(日本円)
アリタリア航空
(AZ)
17.900 1.000 37.800
エール・フランス航空
(AF)
21.370 4.410 51.560
オーストリア航空
(OS)
18.660 3.570 44.460
KLMオランダ航空
(KL)
19.200 4.600 47.600
スイス・インターナショナル
(LX)
20.200 2.690 45.780
スカンジナビア航空
(SK)
17.190 1.620 37.620
フィンランド航空
(AY)
16.120 4.300 40.840
ルフトハンザ航空
(LH)
20.140 2.910 46.100
アエロフロート・ロシア航空
(SU)
8.000 12.000 40.000
*最高額航空会社と最低額航空会社との差額 △13.940




そして、もう一つアジアの国を経由してのロンドン行きもあります

〜 アジア都市経由ロンドン行きの航空会社利用 


航空会社名 日本〜主要都市
片道(日本円)
アジア内乗り継ぎ
主要都市〜ロンドン
往復・欧州内乗り継ぎ含む(日本円)
キャセイ・パシフィック航空
(CX)
2.400 9.600 24.000
大韓航空
(KE)
3.500 24.000 55.000
中国国際航空公司
(CA)
8.500 6.450 29.900
*最高額航空会社と最低額航空会社との差額 △31.000




いかがでしょうか・・・?
どちらの航空会社、経路を選ばれますか?








こうしてみると各社かなりそれぞれの料金提示をしていることが解ります

それぞれのフライトスケージュールなどもあり
実際はどの航空会社がお薦めか、というと
とても難しいと思います

それはフライトスケージュールだったり、
航空会社のそれぞれのお贔屓の会社があれば
当然その会社をご利用されるでしょうし・・・・

ただ、私自身は今回改めて表にしてみると
ちょっとびっくり!
こんなに差があったのね〜という感じ




ここ数年は中々長期のお休みが取れにくいこともあり、
そのため少しでも「時間」が大切な要素だったので
直行便の利用が多かったのですが・・・
その直行便利用でも航空会社によっては
差額20.000円以上は滞在費1日分くらいになってしまいます

但し、ここで改めて各社4社のフライトスケジュールを頭に思い出すと
ご本家のBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)は1日2便就航なので
その発着時間帯を選べば良いとして、
燃油のお高いJL,NHは往復共に
(成田発が早く、ロンドン発が遅い)
現地ロンドン滞在時間が長くなります

特にお帰りのロンドン・ヒースロー空港発がほぼ夕方遅くから夜に近い・・

対する燃油のお安い設定のVS(ヴァージン・アトランティック航空)は
帰りロンドン・ヒースロー空港発が他の3社に比べて早い



ロンドンに滞在していたら
最終日には最後のお買い物がしたくなるかもしれないし・・
前夜の最終夜に目いっぱい遊んでしまって寝坊するかもしれないし・・・
荷造りも時間がかかるかもしれないし・・・とか
最後の1分までロンドンに浸っていたい私には
可能な限り最終出発当日は搭乗発時間は遅ければ遅いほど望ましい

そう考えると
やはり利用航空会社の選び方は難しいとつくづく思いました







さて、お次は欧州内での乗り継ぎ航空会社ご利用してのロンドン行き

日本から欧州主要都市までの料金は余り大きな差は各社ないように思いますが、
差が出たのは欧州内での料金の差

“距離か!!?”と思いきや、そうでもなさそうです
そして、統合して今や同じ会社(?)でも
AF(エール・フランス)とKL(KLMオランダ航空)が若干料金が異なります
そして、今回の値上げに対して欧州内料金は
AFは上げましたが、KLは据え置き*でした

*この部分は旅行代理店にもよるようです
JTBさんは若干値上がりしてますが、
私の出稼ぎ先N旅行社は今回据え置きしています



この欧州内乗り継ぎ便はロンドン以外の都市に滞在されたり、
シーズンによってはお安いキャンペーンも出ますので
ご利用の仕方も幅があります

また、最初の滞在地がロンドンではなく
エディンバラやマンチェスターのような街でのご滞在でしたら
それもまた乗り継ぎが良い場合もあります

そして、お帰り便についても同様で
ロンドン・ヒースロー空港からの発時間が有効に利用できることもあります

・・・もっぱら私は乗ったことのない航空会社、ということで
経由便利用したこともありました
(初めての航空会社さんのサービスってとても興味在りました)


独逸・ルフトハンザ航空機
LHは最高に良かったけれど・・
乗り継ぎのフランクフルト空港が広すぎて
荷物だけが乗り継げず・・・ってこともありましたっけ・・・







そして、以前は乗り継ぎ往路のロンドン・ヒースロー空港発も遅く、
何よりもお隣の国
帰りは韓国の空港での乗り継ぎにキムチ購入!なんておまけも付き
何度か利用したKE(大韓航空)





もっと若い頃は時間はたっぷり、
予算はちょっぴり・・な時代はやはり南回り
CX(キャセイパシフィック航空)などの会社さんも利用しました

バーレーン経由が懐かしい

KEを除いては全体的にお得感があることに否めません
(この路線は我が国路線同様なのにもちょっと驚きましたが・・・)

しかし、この路線は以前同様
魅力あるな〜と久しぶりに感じてしまいました









<おまけ>




航空料金以外に掛かる料金になりますが、
あともう一つ大きなものがありました・・・

それは
我が国の空港使用料(成田空港のみのご案内)と
英国の航空旅客税、旅客サービス料などが別途あります

こちらが上記の燃油サーチャージの他
約17,440円が加算されます





お申し込み旅行代理店によっては
このような航空代金以外に掛かる料金を
全て含んでの料金提示の会社さんも中にはあります

正直なところ個人的な感じ方がそれぞれだと思いますが、
私ははっきりと内訳提示をしていただいた方が好ましい、と思います

その方法は代理店の透明感ある料金定時だと・・感じるから

実際には燃油サーチャージ・税金類は旅行代理店の収入ではなく、
この料金はそのまま航空会社、空港などへ支払うものです
ですから、その内訳を明らかにすることによって
代理店にとっては損もお得もありません

ですから、事前にこのはっきりとしたご料金提示をすることにより
お客さまへのご理解とご納得をを明確にして
航空券をご購入していただく、という姿勢だと思います・・







さて、そろそろ今年の夏休みを計画する時期になりました




私の長期“夏休み”の日程が決まりました
11月21日〜12月2日まで!

この時期まで長期ではお休みを取れないことが大きな理由なのですが
これからその時まで沢山の計画をして、
長い間その楽しみができます

そして、今回の利用航空会社は約10年以上ぶりの
VS(ヴァージン・アトランティック航空)を選びました、というより
出稼ぎ先の上司により・・・今回は強制選択でした・・
(是非VSのプレミアエコノミーシートの並びを見てこい!という
チームのメンバー含む要望があり
と、言っても座れるわけではなく・・
あくまでも配列を見てきてほしい、というだけのもの・・・)

がっ、ある意味ではVSさん選択はお財布に優しいかな〜と思いました
そして、その分1日滞在を延ばしたことは言う間でもありません
(すまん!チームの皆!)

では、どうぞ皆様も今後の個人旅行をされる際に
今後無くなることが先ずは考えられない
燃油サーチャージを頭の隅に置きつつ
利用航空会社選びをなさっていただくことをお薦めします



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